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老後資金の資産運用には個別株投資と投資信託のどちらが適しているの?

2023/10/21


老後資金のことを考え、これから資産運用を始めようと考えている方々は個別株投資と投資信託の違いってご存じでしょうか。

「投資信託は聞いたことあるけど、よく分からない」「個別株投資ってなに?投資信託との違いって?」「結局、どちらがいいの?」など疑問に思っている方いらっしゃるかと思います。

結論ありきでいえば、初心者には投資信託がおすすめです。

2024年以降からNISA制度が抜本的に変わります。

新しいNISA:金融庁

押さえておきたい、個別株投資と投資信託について

個別株投資と投資信託は、資産運用の方法の一つであり、それぞれに特徴と利点があります。

個別株投資

個別株投資は、個別の上場企業の株式を購入することを意味します。個別株投資では、自分で企業を選んで購入するため、直接的な所有権と経営に対する権利を持つことができます。また、企業の業績や市場動向に関する情報を追いかけ、株価の変動による利益を狙うことも可能です。個別株投資は、自己の選んだ企業に対するリスクを負う一方で、選ばれた企業が成功すれば大きな利益を得ることもできます。

個別株投資の特徴

  1. ハイリスク・ハイリターン(投資した金額の半分になったり、倍になったりする)
  2. 値下がりするリスクのほかに、流動性リスク、倒産リスクや為替リスクなどがある
  3. 比較的インフレに強く、デフレに弱い

株式には、日本株、米国株、新興国株、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)などがあります。株式は申告分離課税で、儲かった利益に20%の税金が課せられますが、損失が出たときは税金を払う必要がありません。損失分は3年間繰越すことができます。

例えば、昨年は株式で10万円の損失が出たとして、その場合は昨年分に対しての税金は課せられません。そして今年は株式で30万円の利益が出た場合、昨年の損失10万円を差し引いて20万円分に対して税金が課せられるということになります。

個別株投資について知りたい

将来性のある企業や自分が日常よく使っている馴染みのあるメーカーなど、自分が投資したいと思う企業の株だけを購入することができます。これを個別株投資と呼んでいます。

日本の個別株投資は100株から購入可能なため、ある程度まとまった金額が必要です。例えば、1株 =2,000円の場合、100株= 200,000円が購入時に必要ということになります。

※現在は1株(単元未満株)から買える証券会社(SBI証券、楽天証券、松井証券、マネックス証券など)が多数存在します。

株主優待がある企業の株を購入すると、割引券、無料券や招待券など色んなサービスが受けることができます。株主優待目当てで株を購入する人も多いです。

株の特徴として値下がりリスクをあげましたが、個別株は値動きが激しいため、その値動きに耐えられるメンタルの強さは必要となってきます。

信託投資

「どこの会社の株を買っていいかわからない」「複数社の株を購入したいがお金がない」 など、個別株だとそのような問題が発生する場合もありますが、反対に少額でいろんな商品に投資できるのが投資信託です。

投資信託は、複数の投資家が出資し、ファンドマネージャーがその出資金を運用する仕組みです。投資信託は、ファンドマネージャーが市場の専門家として運用を行い、投資家の代わりに適切な投資先を選ぶ役割を果たします。投資信託は、投資家のリスク分散や専門知識の不足を補うことができるため、初心者にも人気があります。また、投資信託は一般に資産の規模が大きく、プロのファンドマネージャーが運用を行うため、分散投資やリスク管理の面でメリットがあります。

投資信託の種類

日本株式、全米株式、先進国株式、新興国株式、日本債券、米国債券、先進国債券、新興国債券、日本REIT(リート)、外国REIT、などです。
※これらをミックスされたものなどもあります。

決算の頻度も毎月行われるものから年1回のものまでいろいろあります。また、配当金をしっかり受取る受取型や配当金を受け取らず再度投資に回す再投資型など、自分の好みに合わせて商品を選ぶことができます。

しかしプロが間に入るので購入時、保有時、売却時にそれぞれ手数料(投資信託費用)が発生します。
※最近では、購入時や売却時に手数料を取られないものも増えています

保有しているだけで掛かる費用を信託報酬と言いますが、投資信託の費用を把握しておかないと、せっかくの収益の大半が手数料で消えてしまう恐れがあります。ちなみに、NISAは金融庁が厳選した商品しかないため、手数料や信託報酬が比較的安いものが多いです。

2024年以降からNISA制度が抜本的に変わります。

新しいNISA:金融庁

目論見者と運用報告書

投資信託には目論見者と運用報告書というものがあります。目論見書は運用計画書になり、運用方針や分配金、手数料などについて詳細が記載されています。運用報告書は運用実績書のようなもので、目論見書通りに運用出来たかを報告したものです。購入前に両方ともチェックすることをお勧めします。

結論としては、初心者には投資信託がおすすめです

どちらがいいかは、個人の投資目標やリスク許容度によって異なってくると思います。個別株投資は、企業の成長による利益を狙いたい方や、自分で企業を選びたい方に適しています。一方、投資信託は、リスク分散や専門知識を活かした運用を希望する方や、手軽に投資を始めたい方に向いています。

その点からも投資初心者はやはり投資信託から始めるのがおすすめです。個別株になると、これから株が上昇しそうな企業や売買するタイミングなどの見極めが初心者には難しいでしょう。

最初は投資信託から始めて慣れてきたから個別株に挑戦するのもいいかもしれません。その際は必ずご自分のリスク許容範囲内で投資するようにしてください。

まとめ

個別株と投資信託の違いについて書いてきましたが、どちらにもそれぞれメリットもデメリットがありますし、また、元本割れすることもあります。いずれにせよ、内容やリスクをよく理解した上で投資を始めれば、危険なものではありませんので資産運用のひとつとして検討されてみてはいかがでしょうか。

また投資を始めると株価の動きが気になってきますので、経済の動向やトレンドをチェックするようになり投資が楽しくなるかも知れません。

ただ所詮投資ですので築き上げた資産を守りながら無理せず、ゆとりを持って楽しみながら資産運用を始めてみてください。