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50代からの「収入」は?老後を見据えたお金の準備は大丈夫ですか?

2023/10/21

50代になると、自分の今や未来のライフスタイルを考えたときに、「老後のお金は大丈夫だろうか?」という考えが頭をよぎることが少なくありません。定年後ではお金を貯められる時間が限られてしまいます。50代からのライフスタイルを充実させるためにも、老後のお金対策は早めのスタートがおすすめ。

今回は、50代からのお金について学びましょう!

一番知りたいのは「収入」

50代からの生活を豊かにするには、「収入がいくらあるか」がとても重要なポイントになります。まずは50代からの収入面を考えてみましょう。

これから先いつまで働けるかは大きなポイント!

50代からのライフスタイルにおけるお金を考えるときは、まずは、「これから先何歳まで働けるか」が大きなポイントになります。収入がなければ生活も苦しくなるため、務めている会社の定年制度のチェックは欠かせません。

2021年4月には、高年齢者雇用安定法が適用されることが決まっており、政府は企業に70歳までの就業機会の確保を努力義務としています。そのため現在50代の方は、務めている会社によっては、70歳まで働くチャンスがあります。収入は少しでも長く得られるほうが、老後のお金にはゆとりが出るため、会社の定年制度の移り変わりはしっかりと把握しておくことをおすすめします。

但し、70代まで働けるといっても、50代と同じ雇用形態や賃金ということは考えられず、収入の大幅ダウンも予想されます。

退職金はいくら?

いよいよお金の問題が現実化してくるのは、50代の「今」よりも、退職してからです。厚生労働省が発表している「令和3年就労条件総合調査 結果の概況(退職給付(一時金・年金)制度)」によると、退職金制度が設けられていない企業は全体の2割にのぼります。働いている会社に退職金制度はありますか?制度の有無をチェックして、想定される退職金の金額をチェックしておくのも大切です。

受け取れる年金はいくら?

将来受け取れる年金がいくらなのかを正確に把握している人は、それほど多くはいません。

しかし、老後を見据えた50代なら、そろそろ年金の受け取り金額も現実味を帯びてきます。受け取れる年金の金額は、国から送付されている「ねんきん定期便」で確認できるため、捨てずに保管しておいてくださいね。

50代未満の場合は、「ねんきんネット」を使えば自分の年金の状況が分かります。

「自分のお金」について把握する

将来の収入についてなんとなくイメージが湧いたら、次は、自分のお金の実態についても把握しておきましょう。

まずは自分の余力を知ること

現在の貯金がどのくらいあるかだけでなく、住宅ローンや教育ローンの返済予定など、負債とともに整理しておくことが大切です。

貯金がたくさんあったとしても負債が多ければ、それを貯金とみなすことは難しいでしょう。貯金から負債を引き算した金額が、現段階での余力になります。この余力部分をいかに残し増やしていくかが、50代からのライフスタイルの重要課題です。

現在の生活費はいくら?

50代以降も、現在と同じ生活レベルをキープするなら、1か月にいったいいくら必要なのかご存じでしょうか。毎月、家計簿をつけているという方なら、自分が生活に必要としているお金がいくらくらいなのかと把握できていることが多いでしょう。

これまで家計簿を付けたことがないという方は、まずは1か月、自分の生活にどれくらいのお金が必要なのか考えることから初めてみてはいかがでしょうか。

最近では、家計簿をつけなくても、スマホのアプリで正確に家計簿が付けられるようになっています。家計簿をつけるのが面倒という場合には、便利なアプリを利用してみるのもひとつの手です。

貯める準備は早いほうが良い

定年後にいざお金を貯めようと思っても、収入が大きく減少する可能性があり、老後資金を貯める余力がないというケースが少なくありません。仕事をしていて、一定の収入が見込める時期のできるだけ早い段階から、老後資金を見据えた貯金をスタートすることをおすすめします。

少々リスクはありますが投資について勉強する、新しい積立貯金を契約する、携帯電話を格安スマホに変えて浮いた分を貯金に回すなど、今の自分にできそうなことを考えてみましょう。

50歳の人が1か月に今よりも1万円多く貯金できたとすれば、1年で12万円、65歳までの15年間で180万円も多く貯められます。「塵も積もれば」の気持ちで小さなことでもスタートできることからどんどんチャレンジしていくことが大切です。

少しでも収入を得る方法を増やす

50代で、定年後にも収入が得られるような準備を整えておくことも、老後のライフスタイルを大きく変えるのに重要なポイントになります。

たとえば、需要が大きい介護職員初任者研修やフォークリフト運転技能者の資格などは、50代からの転職にも有利に働くことが多く、勉強してみたり講習を受けてみたりしても良いでしょう。

最近では、経験や能力、特技を生かして副業に取り組む人も増えています。仕事で忙しいときは時間がなく、定年後にゆっくり何かできることを探そうと考えがちですが、何事にもある程度「慣れ」が必要となります。

できるだけ早くから新しい収入源を確保しておくことをおすすめします。

50代からのライフスタイルを支えるお金問題は早めに準備を

50代からのライフスタイルを少しでも豊かなものにするためには、早めから準備しておくことが大切です。将来の収入や、現在の貯蓄、生活に必要なお金などを大まかに知っておくだけでも、老後に対するイメージが違ってきます。

貯蓄や新しい収入源の確保はできるだけ早くからスタートすることをおすすめします。