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故人を偲び供花を贈る時はマナーを守ってご遺族への配慮も忘れずに!

2023/10/18


昨今はお葬式の形態や規模等ありようもだいぶ変わってきましたが、それでも色々と気を付けなければならないマナーがあります。そのため、人によってはそのマナーのすべてを把握できずに失敗をしてしまった経験をお持ちの方もいるでしょう。

そこで今回はお葬式に花を贈る場合にもマナーが存在しますので【お葬式にお花を贈る際のマナー】について考えます。

お葬式に供花を贈る時のマナー

フラワーギフトなどお葬式の際に供える供花(スタンド花)を手配するという場合には、お花屋さんや葬儀社さんに依頼することがほとんどだと思います。基本的に葬儀にお花を手向ける方は遺族や親族、また生前故人と親交があった方や仕事関係の方などが贈るケースが一般的ともいえます。

供花でのマナーとして、宗教的な面で気を付けるポイントがあります。仏式や神式の場合には、菊や蘭、百合など白い花をメインとしておくこと、他の花などを飾るという場合にも、あくまで白い花をメインとして調整することが大切です。

ですが昨今は故人が生前この花が好きだったからとかこの色が好きだったからという理由で結構華やかな色合いのお花で葬儀をとり行うようなことが多くなってきたように感じています。

個人的にはこの傾向は歓迎です。和菊メインのお葬式は少々味気ないように感じています。

またキリスト教式の場合には、一般的な葬儀で使う輪菊などではなく洋花メインの供花が多いです。お花の色合いも白中心ではなく華やかな色合いのお花をチョイスする傾向が強いと思います。

基本的にキリスト教式では、名札などを付けないのでこれも覚えておくと良いかもしれません。

あまり相場を超える供花を贈っても意味がない


一般的な供花の相場:おおよそ15,000円前後から20,000円前後です。

地域によっても価格は異なりますのでご注意下さい。ただし供花(スタンド花1段)の最低金額は15,000円という地域が多いと思います。しかしあまり相場を上回るような供花を贈ることは、ご遺族側にも気を遣わせてしまう可能性があるので相場程度の供花で十分です。

現場から言わせてもらえば沢山供花が並んでしまえば見た目相場の金額で贈られてきた供花とあまり違いが感じられないことが多いです。必ずしも相場を上回る金額のものを贈ったからといっても「意味がない」というのはこんなところから感じていることです。

この点を踏まえながら、相場などを参考にして選ぶようにすると良いでしょう。

大事なのは名札

と言ってしまうと語弊があるかも知れませんが、参列した人たちはそれ程花単体を見ていません。さらに言うなら遠くから見て「あ~お花がいっぱい並んでいる」程度の感覚だと思います。

大事なのは名札、名前です。

これはある意味花より重要ですので注文する際は漢字の間違いなどないように必ずしっかりと伝えて下さい。もちろん貧相な花より豪華な花の方が良いのは当たり前ですが、しかしそれ以上に名札、名前は重要です。必要以上に高価な花は必要ありませんが、特にビジネスの場合は名前の間違いなどないようにしっかりした名札を付けておきましょう。

よくある間違い

たまにあるのですが、旧字使いの人の名前を間違えてしまうことです。

例えば普通に【興】という字だと思ったら【與】だったことがあります。そもそも【與】なんて漢字事態は知らなかったので、伺って初めて知りました。確認は大切ですね。

もう一度言いますが「名札、名前」は重要です。長年花き業界の末端に席する筆者の率直な感想ですw

ご遺族への配慮は少なからず必要

最後にお葬式の場合には、ご遺族などもいろいろと忙しく心労なども考えられます。そのため、お葬式時にはご遺族の気持ちなども考えつつ、お花に限らず常識ある行動やマナーを守るということが大切です。

また訃報を受け取る側もそれなりに精神的にショックを受けることが多々あります。故人に対しての想いが深ければ深いほどこれは当然のことです。

だからこそ葬儀に参列した際は思い残すことがないよう、またしっかりと気持ちに整理を付けるという意味でも故人との別れを行うことが大切だといえます。

あとがき

ここ数年コロナ禍の影響でお葬式そのもののありようが大分変わってきたように思います。ですが基本的なお葬式のマナーは変わりませんのでご遺族の配慮も忘れずに対応してみてください。